前回の失敗で、コードネーム「007」から0.1ポイントマイナスされ、
「006.9」という不名誉な名をもらってしまったボンド。
リベンジを誓い、今度こそ間違えずに栄パーキングエリアの「上り」へ。
「007」は映画の中で二度死んだが、「006.9は二度喰う」ことになったのだ!
下りと同じような階段を登ると、あっさりとアジトへ侵入することが出来た。
基本的にエプロン姿の「ボンドガール」と言うか、どっちかと言えば同じボンドでも、
ボンド違いの「大木凡人」似の人達多しだが、下りも上りも美人か否かには大差がなかった。
ただ、上りの食券には 「大盛券」 がなかったのが非常に残念だった。
きっと、大盛り好きなスパイ対策なのだろう。
私の得た極秘情報が正しければ、下りは680円+大盛り50円だったのに対して、
上りは700円のようだった。(確信はない)
店内のポップなどをみると、どうやらこのカツ丼にも使われている
「越後なんとか・とんかつ」をプッシュ、プッシュしてるようだ。
よく観れば、なかなかの肉厚で柔らかく、脂身のバランスも丁度よく、さっぱりした豚肉だ。
なので・・・とんかつ定食なども良さそうじゃないか?
このカツの入手ルートを調べていくと、これはもしかすると
「豚=とん」でもない大きな事件に発展するかもしれない。(笑)
と、訳のわからないことを言ってると・・
ついに!? その黒幕・・・栄P.A上りのカツ丼の姿を捕らえることが出来たのだ!!
ジャジャーン♪
これがその全貌だ!!
美しい!世界中のカツ丼ファンを虜にしてきた、清く正しいカツ丼の姿!
敵ながら、ひと目その容姿を見ただけで、パーキングエリア内のカツ丼界の・・・・丼
・・・いや、首領=ドンと呼ばれるべき器を兼ね備えたカリスマ性を感じることが出来る。
キチンと蓋のついた陶器のドンブリに収まった、大きなカツは、黄色と白の玉子にしっかりととじられていた。
サッとかかった青海苔が、なんとも粋だ。
「う、う、うまい!!」
高速道のパーキングで、このくらいのカツ丼が喰えたら、ちょっと驚くのは無理が無い。
006.9は、そんなことを考えながら、夢中で丼に喰らいついており、
まんまと敵の思うがままに「完食」・・・またしても今回も「完敗」なのである。
もっと頑張れ!006.9!
~ Fin ~